勤続年数1年未満でしたが、企業の温情により短時間勤務(時短勤務制度)と休職(解雇猶予措置)が認められました。
職場では前例のない、前代未聞の出来事であり、乳がんを機に退職も考えました。
でも、苦労して手に入れた仕事は絶対に手放したくない。
会社に対しては、申し訳ない気持ちと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
深謝
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勤続年数1年未満でしたが、企業の温情により短時間勤務(時短勤務制度)と休職(解雇猶予措置)が認められました。
職場では前例のない、前代未聞の出来事であり、乳がんを機に退職も考えました。
でも、苦労して手に入れた仕事は絶対に手放したくない。
会社に対しては、申し訳ない気持ちと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
与えられた選択肢は、術前薬物療法からの手術(外科治療)もしくは手術からの薬物療法。
術前薬物療法には、まず抗がん 剤治療(化学療法)でしこりの縮小をはかり、切除の範囲を狭めることができる利点。
ただ、欠点もあります。
効果が認められない場合は、がんの進行が懸念されます。
手術には、乳房温存手術(部分切除)と胸筋温存乳房切除術(全摘出)があります。
部分切除の利点は、多少なりとも自分の胸が残せること。
欠点は残した乳房内に再発が起こると、再び手術が必要になります。
全摘出の利点は、局所再発が限りなく少ないこと。
欠点は胸を失った喪失感と大きな瘢痕が目立ちます。
私には、守る家庭も家族もいない。
選ぶべき選択肢はおのずと決まってくる。
漠然とした不安が頭をよぎる1週間でした。
医療機関に向かう足取りは重い。
医師から「浸潤性乳管がん」と告げられ放心状態となった。
早期がんが病期(ステージ)ⅡAであることも判明する。
細胞診(穿刺吸引細胞診)と組織診(針生検)により診断がくだされた。
やり場のない憤りを感じずにはいられ
突きつけられた厳しい現実をすぐに受け入れられるはずもなく、人目もはばからず声を殺して号泣した。
私の抱えている病「乳がん」とは、がん細胞が母乳を作り出す小葉や乳頭まで乳汁を運び乳管内でとどまっている「非浸潤がん」、上皮細胞を包む基底膜を突き破り、リンパ管や血管を通して全身(肺・肝臓・骨・脳)に広がる「浸潤がん」が存在し、時には命を脅かすこともある深刻な疾病です。
見誤られる病気 |
乳腺炎、乳腺症、乳腺線維腺腫 |
現れる症状 |
痛み、しこり、乳頭のただれ・分泌物、熱感、腫れ、皮膚のくぼみ・発赤、むくみ |
疾病を扱う診療科 |
乳腺外科(乳腺・内分泌外科) |
乳がんの病期(ステージ) | ||
病期0 | 非浸潤がん | |
病期Ⅰ | しこりの大きさが2cm以下で、リンパ節に転移がない。 | |
病期Ⅱ | A | しこりの大きさが2.1~5cmで、わきの下のリンパ節に転移がない。 しこりの大きさが2cm以下で、わきの下のリンパ節に転移があるもの。 |
B | しこりが5.1cm以上で、わきの下のリンパ節に転移がない。 しこりの大きさが2.1~5cmで、わきの下のリンパ節に転移があるもの。 |
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病期Ⅲ | A | しこりの大きさが5.1cm以上で、わきの下のリンパ節に転移があるもの。 しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節に転移があるあるもの。 しこりの大きさにかかわらず、わきの下のリンパ節に転移はないが、胸骨のリンパ節に転移があるもの。 |
B | しこりの大きさにかかわらず、病変が皮膚から突出、または胸壁まで及んでいるもの。 | |
C | しこりの大きさにかかわらず、わきの下と胸骨のリンパ節に転移があるもの。 鎖骨にあるリンパ節に転移があるもの。 |
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病期Ⅳ | しこりの大きさにかかわらず、他臓器(肺・肝臓・骨・脳)に転移があるもの。 |